ララランド

今更になってララランドを見た。

ラ・ラ・ランド? ララ・ランド? なんでもいいか。

映画の話をするとコレが話題に上がる事があり、

その場で適当に合わせる度に今度見ようと思い続けていた矢先。

アマゾンプライムからもうすぐ無くとの情報を得て、早速見ることにしたのである。

 

ミュージカルという事で、家で見るのは根気がいるなと覚悟していたのだが、

OPの盛大なダンスシーンですっかりお楽しみモードに入ってしまった。

物語としては実にシンプルで、ジャズバーの店を開き、ピアニストとしてジャズを広める夢を追う男と、女優の卵が出会い、

恋に落ち、幸せな日々を過ごし、挫折し、そして決断した未来は果たして・・・

なんだかんだ、音楽も良いしわかりやすく楽しめる話だなーって感じで見ていたのだが、

クライマックスで感極まった。

最終的に二人は夢のため、お互いのためを思い別れる事になるのだが、

その5年後、ヒロインは有名な女優へと成長し、

さらには別の男性と結婚し子供も生まれていた。

そして夫婦でデートに偶然入った店。

なんと男の経営するジャズバーだったのである。

お互いに夢を叶えて再会を果たした二人。

しかしそれぞれの道には先があり、もう恋人には戻れない。

そして、男がピアノを引くと、あったかもしれない未来が溢れ出す。

もしあの時彼女を離さなければ。

もしあの時、彼と一緒にいれば。

こんな未来になっていたのだろうか。

そんな二人の、約8分間に及ぶ幻想的なシーン。

僕の心は震え上がった。

なんて感動的なエンディングなのだろう。

一度現実は甘くないという事を見せておきながら、

それから視聴者が見たかったであろうシーンを見せてくる。

この手法が僕は大好きのようだ。

「あの頃、君を追いかけた」のラストもこんな感じだったはず。

とても良い映画を見れた。

ぜひもっとたくさんの人に知ってもらいたい。

セッションの怖い先生がめちゃめちゃ笑顔で登場してて笑った。