麻雀放浪記2020
設定と斎藤工が好きなので、「麻雀放浪記2020」を観たかったのだが、
新宿でもバルト9でしか放映されていなかったため、なかなかタイミングが合わなかった。
また、酷評が酷く、少し躊躇していたのもある。
結論から言うとめちゃくちゃ面白かった。
物語は2020年。終戦の影響でオリンピックが中止された日本に1945年の日本で麻雀で生計を立てていた賭博師テツがタイムスリップしてやってくる事から始まる。
変わり果てた2020年で、ヒロインのドテ子やくそ丸と出会い、麻雀打ちとして暮らし始める。
しかし、過去にやり残した事がある彼は1945年に帰る方法を探していた。
そして、1945年の最後の麻雀の上がり牌を現代で同様のシチュエーションで打つことで帰れるかもしれないという可能性を知った彼は、最強の面々との麻雀勝負に挑むのであった。
まず、この映画には原作と、白黒映画版があるらしく、それと比べた人が酷評レビューを書いているようだった。
また、麻雀とタイトルが付いているわりに、麻雀描写は大雑把で(そもそも細かく描写されていたら映画化など無理だと思うが)、それが麻雀好きの琴線に触れたのだろう。
あとはピエール瀧さんの件か。
ともかく、非常にもったいない要素が合わさった結果の酷評だったわけなのだ。
僕のように、下品なコメディ・王道のとっつきやすいストーリー・麻雀ルールを細かく知らない人であれば、ハマると思う。
要所に挟まれる小ネタのコメディ。敵だった相手と共闘し熱くなるシーン。
何より、ヒロインドテ子の掠れた声と異様な色気を放つベッキー。
これは下品で下ネタ満載のコメディ映画ではない。
時空を超えた究極のラブストーリーである。
エンディングへの入りは現状で今年1だ。
その後のオマケシーンもぜひ観て欲しい。きっとベッキーを許せるはずだ。
とにかくめちゃくちゃサイコーなので、誰かと語り合いたい。