「愛がなんだ」

気になってた「愛がなんだ」をついに見てきました。

完徹してからの映画だったので寝ないか心配だったけれど最後まで見れた。

 

話愛が重い主人公のテルコが、中身のないテキトウ男のマモちゃんをひたすらに追いかける話。

急な呼び出しに嬉しくなってしまい家を飛び出したり、こんな都合のいい女は嫌だと自分で自覚していながらも、好きの感情に逆らえないテルコが見ていて辛い。

テルコの相手に好きになってもらえるように色々尽くしてしまう感じに共感出来て、でもマモちゃんはそんな行為が鬱陶しくて。

けれど、そんな二人の関係の中にも、一緒にお風呂に入ったり、ぶらぶらとデートしたり、確かに幸せの瞬間は存在していて、そんな二人をダラダラとずっと見続けて居たいと思った。

 

サブストーリーとして、テルコの親友の自意識高い女と、そんな女に振り回されるも「寂しくなったときにアイツいたなって呼んでもらえる存在でいい」と自己完結してしまっている写真家の男の話がとても良かった。

写真家の男がもう好きでいるのを諦める事をテルコに独白する長尺のシーンがあり、

そこでの会話劇がただただ泣けた。内容は覚えていない。館内にすすり泣く声が響いていたからだ。もっとちゃんと見ていればよかったと僕は泣いた。

そしてラスト、女から距離を取り、前を向きなおした写真家の男が。

ある日自分の作品の写真展を開催すると、そこに現れたのは……。

 

一方のテルコは、マモちゃんから宙ぶらりんな関係はもうやめよう。もう会わないと言われる。

しかし、好きじゃない。友達なだけだから。とどんな関係であろうとマモちゃんの側にいる事を決意。

マモちゃんに男を紹介され、マモちゃんの好きな人とマモちゃんの関係を取り繕いながらも、ひっそりとひたすらにマモちゃんを見守り続けるテルコという少し苦い終わり方。

 

この映画に関して1つだけ言いたい事がある。

僕の同い年の従兄弟の名前がテルミツなので、テルちゃんと聞くたびに僕は従兄弟の顔が頭に浮かんでしまい集中しきれなかった。