鬱とパニック

元バイト仲間のO君と上野で飲んだ。

お互いに無職で気がけなく自由を謳歌出来ると思っていたら、彼はスーツでやってきた。

「なぜ、スーツ?」と尋ねると彼は、仕事で繋がりのある人を訪ね歩き、新しい職探しを始めていた。

4年間も苦しい状態で仕事を続けていると、心が労働に縛られてしまうようだ。

彼は終始不安そうにしていた。

まったく、僕より貯金もあるくせに、心配性のやつだ。

僕は彼を冷静にさせようと、五條天神社の石段の上で、説教を3時間ほど説いた。

朝までカラオケコースだと意気込んでいたが、えっちな気分になってしまったので帰宅した。