インドカレーとPUBG
友達のSがぼくの家にきた。
新居に友達を呼ぶのははじめてだったので、すこしドキドキしていた。
バイクでやってきた彼は、「喫煙?」と聞いたので、ぼくは「禁煙」と答えた。
部屋に荷物をおくとすぐに飯を食べにいくことにした。
店を探していると、僕のお気に入りの餃子屋にたどり着き「ここにしよう」と言われたけど、もうしばらくは独り占めしたい気持ちがあったので、「ここは、まずいよ」と別の店を進めた。
駅の方向へしばらく進むと、遠くにインドカレー屋を見つけ、そこへ入る事にした。
お互いにチキンカレーを頼んだ。
インドカレー屋は好きだ。
もちろんインドカレーも好きだし、たまに食べるナンもラッシーもうまい。
それに、たいてい空いているし、客も店員も外国人である場合が多いので、日本の狭い空気を感じさせない。
前日遅くまで酒を飲んでいて、気持ちが悪かったが、美味しくて半分以上も食べる事ができた。
家に帰ると、ベランダでタバコを吸って、街を見渡した。特に感動はなかった。
そのあと、PUBGというスマホアプリの、いわゆる戦争ゲームを教えてもらった。
死にまくったが、面白くてはまってしまいそうだった。
ただ、バッテリーとデータ通信量を食うので、あんまたくさんやっちゃダメなやつだなとおもっている。
彼はそのゲームで、プロゲーマーを目指すといっていて、とてもすてきな事だとおもった。
おそくまでPUBGをやったあと、「腹減ったから帰る」と言ったので、僕は「わかった」と返事してお土産に入浴剤をたくさん渡した。
彼は今冬最低気温の夜の街をバイクで走り帰っていった。