TENET
何かと話題のTENETを観た。
予備知識はざっくり主要人物の関係と目的くらい。
上映開始1分でひどく画面に酔い、おまけに事前にサンマルクで飲んだコーヒーが回って尿意が訪れた。
それでも必死に話について行こうとしたが、5分もするともはや誰が何の目的で何をしているのか、サッパリ分からなくなった。
そんな状態で見続けたのだが、話がわけわからなくてもなぜか面白い。
アクションシーンは正直見応えがあるわけではない。
いわゆる時間逆行を用いるため、逆再生のどうにもぎこちない映像になるわけだ。
それが妙な感覚で楽しいと感じる人も居るだろう。
しかし私にとってはただ酔いがひどくなるだけだった。
以下はネタバレになるが、逆再生のぎこちないアクションシーンだからこそ、正しく再生したいわゆる答え合わせがあるのだ。
この答え合わせが最高に楽しい。
謎の人物の正体や、最初の時間の流れでは理解出来なかったらモヤモヤが、ここで繋がるのか!となったり、時間で挟み撃ちとかもわけわからん必殺技を駆使したり、味方が敵だったり、かと思えば味方だったり。
わからないけど面白い。評判通りだった。
まさに究極の映像体験である。
もちろん、帰宅後はネタバレや考察記事を読み漁った。
すると理解が深まり、アレってそういうコトだったの!?と驚きも多い。
二度楽しめるのでおすすめ。
知識をつけてから見たい人はドラえもんを読んでいくといい。
どっかの話に熱が冷気に変わるというアイテムがあったのだが、その知識が役に立つ。
ドラえもんの未来や過去の構造も理解すると良い。
ちなみに、初めてハレザ池袋で鑑賞したのだが、接客がホテル並であった。
だだっ広いロビーに誰かが入るたびに挨拶が聞こえるし、コンシェルジュみたいな人が立っているし、お辞儀や挨拶が素晴らしい。
トイレのウォシュレットは強すぎず弱すぎず、紙はフワッフワでお尻に優しい。
偏屈おじさん大満足である。
今月で池袋は去るが、もっと早くから通えばよかったなぁ、と。
でも、家からハレザが建築されていく様を眺めることが出来たのは良い思い出となるだろう。