メメント
酒に酔った勢いで、ブログを始める事にする。
3歩で直前の事を忘れてしまうので、前々からやろうと思いつつ、登録が面倒で先延ばしにしていた。
と言っても、特別書きたい事もないので、まあ好き勝手ダラダラと続けられたらと思う。
とりあえず、先ほどまで東池袋のBARで飲んでいた。
25歳にもなると、行きつけとまでは言えずとも、一人で酒くらい嗜みたいのだ。
そのBARへ行くのは2回目だった。
初めて足を運んだのは、親友の結婚式の帰りだ。
親友の結婚という何とも照れ臭く、なぜか寂しい感覚と、妙な疲労感から、一人で飲み直す事にした。
コミュ障なので、普段ならばありえない行動だが、その日はどうかしていた。
BARは駅から離れた地下にあり、土曜日の20時だと言うのに客は僕一人だけだった。
カウンターの左端から1つ席を空けて座ると、ハーフ&ハーフのビールを注文してぼーっとしながらゆっくりと飲んだ。
ぼーっとするのは大好きだ。むしろそっちが自分の表なんじゃないかと思う。
2杯目はアマレットジンジャーというカクテルを頼んだ。
どんな味か知らなかったが、まあ生姜なら美味いだろうと。実際うまかったが。
2杯目を飲んでいると、常連と思しき3人組が僕の右隣を1つ空け席に着いた。
マスターとバイトの女の子と常連3人が会話で盛り上がる中、僕は一人そわそわしつつも、こういう所慣れていますよという空気を醸し出すのに必死だった。
ほろよい気分で2時間ほど過ごし、その店を後にした。
歩いて帰る途中で、いい店だったなと思った。
前置きが長ったらしくなったが、そんな感覚が残っていて、再び足を運ぶ事にした。
金曜日の20時は客が10名ほど。店内は狭いので賑わっていた。
以前と同じ席が空いていたのでそこへ座り、ハーフ&ハーフのビールを飲んでいたら、
隣の常連さんがマスターと盛り上がっていた。
聞き耳を立てながらケータイをいじっていると、常連さんが僕に話しかけてきた。
33歳の彼は、今年会社を退職し独立したとの事で、とてもタメになる経験談を伺えた。
BARは人と会話するのも、一人でぼーっと過ごすのも、どちらでも楽しめる良い空間だと知れた。
日本酒会という会合に誘われ、連絡先を交換したが、僕が行くことは当分ないのだろう。
「この人とはもう会うことはないだろうな」
その感覚が、僕は妙に鋭い。というか、勘が鋭いのだ。(運は悪い)
以前、とても仲良くしていた女性と遊んだ帰り道、ふと「もう会うことはないだろうな」と思った。
それから彼女から連絡が来ることはなく、僕からも連絡することはなかった。
急にその女性のことを思い出し、寂しい気持ちになったので、近々連絡してみようと思う。
会いたい人に会いに行く。